電装関係

進歩が目覚ましい電装関係！

起こりやすい故障や予防策をご紹介

車の電装関係は、近年の車にとって欠かせない部位です。しかし、具体的に電装関係が何を指すのか、知らない人も多いでしょう。また、電装関係が故障すると、エンジンがかからなくなったり、窓が開かなくなったりします。ここでは、電装関係の代表的な部位とともに、電装関係で起こりやすい故障や予防策をご紹介します。

車の電装関係とは、車両の電気系統や電子制御システムに関連する部分です。車両は、多くの電気装置やセンサーを使用しており、それらは複雑な電気系統で相互に接続されています。電装関係の部品やシステムは、車両の快適性や安全性に重要な役割を果たしており、近年の自動車技術の進歩に伴い、電気自動車（EV）やハイブリッド車などの電装関係もさらに進化しているのです。

1-1. バッテリー

車の電力を供給するためにバッテリーがあります。バッテリーは、エンジンの始動や電気装置の動作に必要な電力を提供します。

オルタネーターは、エンジンが稼働している間、バッテリーを充電し続けるための発電装置です。

車両内部には複数の電気配線が走っており、各電気装置やセンサーと接続されています。これにより、信号や電力が適切に伝送されます。

ヘッドライト、ウインカー、ワイパーなどの操作を制御するためのスイッチ類があります。

車両内の電気回路を保護するためのヒューズやリレーが収納されているボックスです。

車両には、さまざまなセンサーが備わっており、エンジンの状態・車両の速度・気温などの情報を収集します。これにより、適切な制御や警告が行われるのです。

車両の電子制御システムを制御するための制御ユニットには、エンジン制御ユニット（ECU）・ブレーキ制御ユニット・エアバッグ制御ユニットなどが含まれます。

電装関係で起こりやすい故障と修理方法は、次の通りです。

2-1. バッテリーの交換

車がエンジンをかけられない場合、バッテリーが原因である可能性もあります。バッテリーのプラスとマイナスの端子を外し、新しいバッテリーに取り替えましょう。交換後は、バッテリーの取り付けを正しく行い、端子を締め付けます。

特定の電気装置が作動しない場合、ヒューズ切れの可能性があります。車のユーザーマニュアルで正しいヒューズの位置を確認し、切れたヒューズを取り外して新しいものに交換しましょう。

オルタネーターは、バッテリーを充電し、電気系統を動かすための電力を供給します。充電が正常に行われず、バッテリーがすぐに上がってしまう場合、オルタネーターの故障が考えられます。オルタネーターは、車のエンジンルームに取り付けられており、交換するには特殊なツールと知識が必要ですので、専門家に相談するのがおすすめです。

車の電気系統は複雑であり、断線やショートなどの問題が発生することもあります。これらの修理は、専門知識と適切なツールが必要ですので、自動車整備士に依頼しましょう。

電装関係の故障を予防するためには、次のことに留意する必要があります。

3-1. 適切な取り扱いとメンテナンス

電装品や配線を適切に取り扱い、定期的にメンテナンスを行うことが重要です。点検や清掃を行うと、接触不良や異常な摩耗を早期に発見し修理できるでしょう。半年に1回のペースではなく、日常的に行うことが大切です。

電装品が設計された電力や電流の範囲内で使用されるように、注意する必要があります。過負荷状態は、故障の主な原因の一つです。使用する電装品に関する仕様を理解し、適切な電源や回路保護装置を使用することが重要です。

電装品が適切な環境で使用されることも重要です。極端な温度変化や湿度・振動・塵や汚れの多い環境は、電装品の故障を引き起こす可能性があります。適切な保護策や防水・防塵対策を講じることで、故障のリスクを減らせるでしょう。

電装品の配線や接続には、適切なケーブル・コネクタ・および絶縁材を使用する必要があります。適切なケーブルの選択と適切な取り付けは、短絡や配線の断線などの問題を防ぐのに役立ちます。